カウンセリングを効果的にする2つのポイント

カウンセリングを効果的にする2つのポイント

「カウンセリングって意味があるんですか?」

「受けたらどうなるんですか?」

「何ができるんですか?」

カウンセリングを始める前に、クライエントさんから、こんな質問を受けることがあります。

それには、もちろん「意味はあります!」とお答えしています。
意味がないことはしません。

ですが、残念ながら、すべての人に

「意味があります」
「受けると100%人生好転します!」

とはお伝えできません。

カウンセリングを受けると人生が好転する方がいる一方で、変わりにくい方もいらっしゃいます。

実は、カウンセリングを受けることでいい変化がでやすい人というのは、

自分が変わる準備ができる人です。

自分が変わる準備ができる人というのは以下です。

  1. 相手を変えるのではなく、自分が変わろうとする
  2. 主体的に取り組む

ポイント①相手を変えるのではなく、自分が変わろうとする

カウンセリングを希望されるほとんどのクライエントさんは、家族、パートナー、友人、上司の言動に傷ついた経験があります。

「あの人さえいなければ、自分は幸せな人生を送っていたのに」

「上司の叱責のせいで、会社にいられなくなった」

といった何らかの対人葛藤を抱えています。

他人の言動に傷ついたり、巻き込まれたりすることは、ものすごく苦痛です。

そして、ほとんどの場合、自分を傷つけた人のことを悪く言ったり、何とか相手を変えようとしたくなります。これは、防衛反応なので、おかしいことではありません。

でも、自分の苦痛を軽減するために相手を変えることは、カウンセリングではできません。

できることは、自分を変えることです。

「他人は変えられない。変えられるのは自分だけ」という言葉をよく耳にすることがあるかもしれません。

カウンセリングでできることは、相手を変えることではなく、自分を変えることだけです。

なので、カウンセラーもまた、変わりたいと思っているクライエントさんのお手伝いはできますが、クライエントさんを無理やり変えることはできないのです。

もし、「カウンセリングを受けることですべて解決します」、「私がカウンセリングをしたら、100%良くなります!」といっているカウンセラーがいたとしたら、信用できないカウンセラーかもしれませんので、要注意かもしれないですね。

ポイント②主体的に取り組む

初めてカウンセリングを予約するとき、最初から自分が変わりたいと明確な目標をもって受けはじめる方は少数です。

最初は、
「カウンセリングを受けることで変わることができるんだったら受けてみたい」

「よくわからないけど、効果があるときいたから」

という方が多いです。

カウンセリングには学派がいろいろとあり、カウンセリングは何をしたらどうなるかというのがわかりにくいというのが現状です。

ただ話をきくカウンセラーもいますし、積極的に介入してアドバイスをするカウンセラーもいます。

日本では海外ほどカウンセリングが日常ではありません。

なので、カウンセリングで何ができるのか、どう進んでいくのかという具体的なイメージをもちにくく、医者と同じように、悪いところを治してもらうというイメージをもってしまうのかもしれません。

そういうイメージをもつと、カウンセラーに治してもらうという受け身、依存的となってしまうのは理解できます。

カウンセリングがよくわからないうちは、受け身、依存的になりますが、いつまでもカウンセラーに変えてもらうことを期待している場合は、変わりません。

少しずつでも自分を変えるという意識をもって主体的に取り組んでいける人は、カウンセリングの効果がでやすい人といえます。

主体的にというのは、いわれたこと、教えられたことを積極的に行動に移すだけではありません。


いわれたことについてどう感じるのか、どう思うのかと自分の内面を見つめて、カウンセラーに率直に話すことでもあります。自分の感じたことをもとに話し合うことで、新たな気づきを得ることもあります。

カウンセリングのペースや、カウンセラーの言動に不満がある場合や、改善してほしいところなど要望があれば、伝えていくということも主体的な行動の一つです。

カウンセラーとの間で自分の思いを率直に話して、受け止めてもらえると、

「自分の思いが認められた」

「不満を話しても関係が変わらない」

という体験をすることになり、日常での対人関係でも変化が起こります。

なんとなく、このカウンセラーだったら話せるようになりそうだなとか、なんかよさそうと、少しでも好印象を抱いたとしたら、主体的に取り組むことができるかもしれませんね。

カウンセリングを効果的にするには、以下の2つのポイントがあります。

①相手を変えようとするのではなく、自分が変わろうとする
②主体的に取り組む

この2つを意識すると、自分が変わる準備ができ、カウンセリングがより意味のあるものになります。

こういったブログを読んでいる人というのは、自分の症状についてネットや本で調べたり、カウンセリングのことを調べたり、実際に予約をするといったなんらかの行動をしている人かもしれません。

ということは、すでに主体的に取り組もうとしている人といえますね。

もうすでに変化に向けて動き始めているということかもしれませんね。

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