こんにちは、心理カウンセラーの東条直子です。
今回のテーマは怒り。
こんなことないですか?
友人から言われた一言にイライラして目の前のことに集中できない。
子どもを叱りたくないのに、叱ってしまう…。
イライラ、怒りは誰にでもある感情です。
「いや、私は穏やかで、人に怒りを感じないんです」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんえ。
実は、怒りには他人に向けられるものと、自分に向けられるものがあるんです。
他人に向けられる怒りを「他責」、それに対して、できない自分にイライラなど自分に向けられる怒りは「自責」といいます。
怒りの感情は、必要なものです。ただ、怒りの感情にとらわれてしまうと、ものすごくエネルギーを使うのでかなり厄介なものではあるんです。
そして、怒りを相手にぶつけてしまうと、関係が壊れてしまったり…ということもあります。
だからといって抑えようとしても抑えられなくて、もやもや。
相手にイライラしていたのに、そんな自分にイライラして、わけがわからなくなってしまいます。
そういったイライラとの付き合い方についてお伝えしますね。
イライラしている感情に気づき、名前をつける
まずは、イライラしている感情に気づいて、名前をつけてみましょう。
実は、自分の感情に気づくって結構難しいものなんです。
感情が動いているとき、「あ、わくわくしてるな」「おお、不安になってるな」と自分の感情に注意を向けている人はほとんどいません。
さらに、イライラしているときに自分の感情に気づくのはもっと難しい。
たとえば、「昨日の14時は何をしてました?」と質問すると、ほとんどの人が、「えっと、昨日の金曜日の14時ごろは…いつものように家にいて、掃除をしてました」などこたえることができます。
でも、「掃除をしてるときは、どんな気持ちでしたか?」ときくと、ほとんどの人がこたえられません。「掃除をしてるときは何も感じてませんでした」という人もいるでしょう。
でも、よくよく思い出してみると、掃除をはじめたときは、「きれいにしないと主人に怒られる」と、焦っていたかもしれません。
さらに思い出してみると、きれいになっていくにつれて、楽しくなって、もっともっととどんどん掃除をしたくなっていたかもしれません。
で、やりすぎてしまって夕飯の準備をする時間になってしまい、後悔したとか。
一つのことをするにも、いろんな感情が動いているはずなのに、ほとんどの人が自分の感情に注意を払っていないので、「そのとき、どんな気持ちでした?」にこたえられないのです。
振り返る習慣をつけて自分の感情を意識するようにすると、感情が動いたときに、「あ、焦ってる」「不安になってる」「怒りを感じてる」「いま、ものすごい絶望を感じている!」とわかるようになります。
まずは、気づくこと。
そして、その感情に名前をつけてみましょう。
名前をつけると、感情と自分との間に距離ができる
名前は、できるだけあほらしい名前にしましょう。
たとえば「不安」だったら「ふわんふわん」、
「焦り」だったら、「アセリオ 血圧低下(笑)」、
「絶望」であれば、「絶望という名の地下鉄」←こんな歌があるみたいですね。
なんでもいいのですが、名前が浮かぶと「ぷっ」と笑ってしまうようなものが良いですね。
なぜ名前をつけるかというと、まず気づいて、名前を浮かべることで、感情と自分の間に隙間ができます。感情と距離をとれるということですね。
さらに、笑えたら、かなり距離がとれている状態といえるでしょう。距離がとれるということは、自分の感情に振り回されないでいられるということです。
最初はかなり難しいですし、強い怒りを感じているときは、感情に気づいて、あほらしい名前を思い浮かべるという余裕もないかもしれません。やってみようかなと思われたときがちょどいいタイミングです。
少し意識してみてはどうでしょうか。
まとめ
怒りの感情とうまくつきあう方法①についてお伝えしました。
まずは自分の感情に気づいて、名前をつけることです。
名前をつけることで、感情と自分の間に距離ができるので、自分の感情に振り回されることがなくなります。
簡単にできることではないですが、興味ある方はやってみてください♪
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