人生うまくいく人と、うまくいかない人の違い

こんにちは、心理カウンセラーの東条直子です。

何をしてもうまくいっていているようにみえる人がいる一方で、何をしてもうまくいかないようにみえる人もいますね。

「もともともって生まれたものが違うから…」
「あの人は家がお金持ちだから…」
「あの人は運がいいから…」

うまくいっている人をみると、ついついそんなことを思ってしまいます。

そう思ってしまうと、「自分のような才能も能力も運もない凡人は、うまくいくはずがない…」と悲観的になって、新たなことに挑戦すること自体をあきらめたり、どんなにつらい状況にいても現状を維持しようとしたりしてしまいます。

でも、本当にもって生まれた才能、能力、家庭、運の違いなのでしょうか。

失敗を失敗とするか、学びととらえられるかの違い

人生がうまくいく人とうまくいかない人の違いは、もって生まれた才能、能力、家庭、運の違いではありません!

失敗を失敗と考えるか、学びととらえられるかの違いです!

どんなにうまくいっているようにみえる人でも、その人のすることすべてがうまくいっているということではありません。

思い描いたようにいかない、努力以上の成果があげられない、災害や身近な人の病死など自分ではコントロールできないことが起こった、予想外の出来事が起こってしまった…といったことは誰にでもあります。

でも、そういったときに、その出来事をどのようにとらえるかで人生が大きく変わってくるのです。

うまくいかない人は、

「やっぱり自分はできない」
「自分が何かしようと思うと、必ず悪いことが起きる」

自分に関連付けて考えるので、自分の失敗ととらえます。

それに対して、うまくいっている人は、自分と関連付けて、自分の問題とは考えません

なぜうまくいかなかったのか、どの部分を変えたらうまくいくのか、そもそも努力の方向性、目標の方向性は正しかったのか、逆に全体としてはうまくいかなかったけど良かったところはどこか、という振り返り、分析をして、部分と全体をバランスよくみています。

その振り返りと分析が次の挑戦につながり、1回目は全くうまくいかなかったとしても、2回目の挑戦でまた学びを得て、3回目には大きく花開くという結果になります。

ほとんどの場合、多くの人の目にとまりやすい情報というのは、表面的な「失敗」「成功」という極端な情報の場合が多いです。「失敗」のあとにどうしたのか、「成功」に至るまでにどうしたのか、というプロセスをみたり、プロセスを追っていない場合がほとんどではないでしょうか。

最初はうまくいかなくて当然という前提で進む

新たなことに挑戦して、どんどん前に進んでいる人がいます。
個人でいうとスキルアップ、行動範囲が広がるということかもしれませんし、会社の経営者であれば、収益が上がる、規模が大きくなるということであるかもしれません。

ユニクロの代表取締役会長である柳井正さんは『一勝九敗』の中で、「商売は失敗がつきものだ。十回新しいことを始めれば九回は失敗する」、「百回に一回程度しか成功しないなどとおっしゃる方もいる」と言っています。

そこには、何かを始めたら絶対にうまくいくという確信ではなく、「失敗して当然」「うまくいかないかもしれない」という前提のもと進んでいることがわかります。

うまくいくイメージしかもっていない場合は、理想と違ったときに大きく動揺し、失敗を恐れて挑戦自体をやめてしまうことになりかねませんね。

もう一つ例にあげると、『失敗の科学』という本の中では、航空業界と医療業界の失敗に対するとらえ方の違いが書かれています。

ある調査によると、令和3年度の日本の航空事故の発生件数は11件、それに伴う死者は3人とされています。「飛行機は怖い」という人がいますが、自動車事故よりも確率は低いということがわかります。

でも、飛行機が発明された頃は、事故ばかりでした。しかし、航空業界は、失敗を共有し、そこから学び、よりよいものを作り上げていこうとする姿勢を貫いたために、現在のような安全な乗り物になっています。そこに至るまでには多くの犠牲が伴っています。

一方、医療業界では、医者の個人プレーで失敗を隠そうとする文化があったため、簡単に防ぐことができた医療ミスで亡くなる人が多く、改善につながらないということが長年おこなわれていました。

そこから何かを学び取ろうとするか、失敗としてなかったものとして蓋をするかが、長い目でみると大きな違いをうんでいるといえます。

これは、個人でも会社でも同じことがいえます。

2つの例をあげましたが、ここで、

いやいや、ユニクロの柳井さんと航空業界の話をされても、規模が大きすぎるし、そもそもが自分と違いすぎる

と思われましたでしょうか。

いま自分がいる環境、段階、目指す方向が違ったとしても、本質を理解できている人は、自分事としてとらえて、自分の経験にいかすことができます。

レベルが違いすぎると思われた方は、まずは本質を理解しようとすることが必要かもしれませんね。

まとめ

何をしてもうまくいっている人、うまくいかない人の違いについてお伝えしました。

うまくいっている人は、すべてがうまくいっているのではなく、失敗して当然という前提で進めているので、うまくいかなかったことから、どうしたらうまくいくのかを考えて、次の行動につなげています。

一方、うまくいかない人は、自分の失敗ととらえて、恥ずかしいもの、なかったものとして次の行動につなげられていません。

今の恥ずかしさを優先するか、長い人生の数十年後の成功を優先するかで、目の前の失敗をどうとらえるかが変わってきそうですね。

LINEでもカウンセリングについてのお問合せ・ご予約を受け付けています。
カウンセリングは、カウンセラーとの相性が大事になります。
不安なこと、気になることなどございましたら、まずはお気軽にご相談ください。

友だち追加