怒りっぽい人とうまく付き合うコツ

こんにちは、心理カウンセラーの東条直子です。

今回は、怒りっぽい人とうまく付き合うコツについてお伝えします。

怒りっぽい人ってどこにでもいますよね。

些細なことに過剰に反応して、大声で怒鳴ったり、いつも不機嫌な顔をしていたり。

そんな人が周りにいると、ついつい顔色をうかがってしまったり、怒られるかもしれないと思ったらびくびくして目の前のことに集中できなくなってしまいますよね。

自分が何かしたわけではないのに、「自分が何か怒らせることをしたのかも」と不安になる人もいます。

でも、そんなことを考えていたら、時間もエネルギーも無駄に使ってしまいます。そんな無駄なエネルギーを使ったり、怒っている人に巻き込まれたりすることを避けるためにはコツがあるんです!

コツ①パターンを見極める

まず1つ目は、「パターンを見極める」です。

怒っている人には、怒りを感じた何らかのきっかけがあります。

たとえば、雨が降っている、電車が遅れている、仕事がたまっている、思ったように物事が運ばない、けがをした…といった周りの人たち関係ないことがきっかけとなっていることがあります。

他には、後輩が挨拶をしない、誰も話しかけてこない、していることを否定された、邪魔をされた、といった人とのやりとりがきっかけとなっていることもあります。過去にされた嫌なことを思い出して、イライラしている人もいます。

人とのやり取りがきっかけとなっている場合は、そのきっかけをなくすようにすると、怒らせてしまうということは減るかもしれません。でも、周りの人たちがコントロールできないことはどうしようもありません。怒りを鎮めようとして、無理にご機嫌をとろうとすると、ますます怒りをエスカレートさせてしまうこともありえます。

あとは、休みがない、忙しい、寝不足といったこともイライラさせてしまう要因です。

怒りっぽい人はいつでもどこでも怒っているように見えるかもしれませんが、よく観察してみると、何らかのパターンがあるはずです。

周りがコントロールできることなのか、そうではないことがきっかけになっているのかがわかってくると、怒りを引き起こすものを減らすのか、相手の怒りが自然におさまるまで待つのか、どうしようもないのでほっておくのか、判断ができるようになります。そうすると、相手の怒りに無駄にエネルギーを奪われることが減ります。

コツ②物理的な距離をとる

2つ目のコツは、「物理的な距離をとる」です。

周りがコントロールできない出来事がきっかけになっている場合は、どうしようもありません。でも巻き込まれそうな場合は部屋を移動したり、怒っている人が見えない場所まで離れて距離をとるようにしましょう。

人の言動や空気に敏感な方は、同じ空間にいるだけでも巻き込まれてしまいます。

仕事中で、どうしても部屋を移動できない場合は、背中を向けて相手の表情をみないようにしたり、こっそりと耳栓をして声が聞こえないようにしたり、お手洗いにいくふりをして席をはずすといいかもしれません。

まずは、物理的に離れることで、自分の気持ちを落ち着けるようにしましょう。

コツ③事実と思い込みを分ける

3つ目は「事実と思い込みを分ける」です。

怒っているときは、もともとの怒りのきっかけとなったものだけではなく、目に入るもの、聞こえるものにもイライラして、どんどん怒りがエスカレートします。

怒りっぽい人は特にそういう傾向があり、あることないことをあげて怒ることがあります。
思い込みが激しくなっている状態といえます。

なので、怒りを向けられた場合は、怒っている内容が本当に正しいのかどうかを冷静に聞いてみてください。冷静に聞いた結果、自分が悪い、怒るのも無理はないと理解できることであれば、言動をあらためたり、怒っている人の気持ちに少し寄り添えるかもしれません。

でも、理不尽なことを言っているなと思えば、ひたすら時間が過ぎるのを待って、スルーするだけです。理不尽なことをいう人なんだと思って、表面的には、はいはいときいているようにしながら、流していくようにしましょう。

怒っている人を目の前にして、恐怖を感じてしまうと、冷静な判断はできなくなりますが、言っている言葉を紙に書き出してみて、落ち着いているときにみてみると、「結構まともなことを言っているな」とか、「こうしてほしいんだな」とか、「ただの八つ当たりじゃないか!」とか、見えることがあります。

怒りっぽい人が悪いところばかりをみて怒りをエスカレートさせるのと同じように、その人に対して恐怖、嫌気、嫌悪を感じて巻き込まれてしまった人たちも、その人が言っていることが「すべて間違っている」、「理不尽」、「八つ当たり」と思い込んでしまっていることはあります。

「すべて正しい」「すべて間違っている」、「いい人」「悪い人」ではなく、相手の言っていることを冷静に考えてみると、別のものがみえてくるかもしれませんね。

まとめ

怒りっぽい人とうまく付き合うコツについて

①パターンを見極める
②物理的な距離をとる
③事実と思い込みを分ける

の3つお伝えしました。

怒っている人の近くにいると、それだけで疲れたり、恐怖を感じる人は不安になったりすることがあります。

でも怒りっぽい人は何に対しても怒る可能性があります。そんな人たちにいちいち反応していたら、自分の時間、人生がもったいないので、うまく付き合っていくようにできるといいですね。

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