ネガティブな感情を原動力に変えられる人と、変えられない人の違い

ネガティブな感情を原動力に変えられる人と、変えられない人の違いについてお伝えします。

悲しい、不安、イライラなどのネガティブな感情は、誰もがもっている感情です。ネガティブな感情を感じると、気分が沈んだり、落ち着かなくなったり、怒りっぽくなったりします。

さらに、ネガティブな感情を感じるきっかけとなった出来事や人のことが何度も頭の中に浮かぶと、エネルギーが消耗し、目の前のことに集中できなくなってしまいます。

こんなことが続くと、

「ネガティブな感情なんてなくしたい!」

と思ってしまいますよね。

でも、そんなマイナスのエネルギーをプラスに変えている人たちがいます。

例えば、スポーツ選手。対戦相手に負けて悔しいという気持ちを、日々の練習に取り組むモチベーションにしていますね。

では、ネガティブな感情を原動力に変えられる人と、変えられない人の違いはなんでしょうか。

自分の感情を受け入れるか、抑えつけるかの違い

それは、ネガティブな感情を受け入れるか、なくそうと抑えつけるかの違いです。

ネガティブな感情がでてきたときに、自然な感情として受け入れるか、ネガティブな感情がでること自体を悪いものとして、抑えようとするのか。

人間には喜怒哀楽という感情があります。人から褒められると嬉しくなるし、つらい出来事があると悲しくなる、というのは当たり前のことです。

毎日のように人から褒められたり、毎日のように臨時収入があったりすると嬉しくて、楽しい日々ですが、毎日が楽しい人生なんてほとんどありません。

嬉しい出来事があるのと同じように、不快な出来事もあります。それにともなって、いろんな感情がでてくるのは当たり前のことなのです。

それなのに、ポジティブな感情は受け入れて、ネガティブな感情をおさえよう、なくそうとしてしまいがちです。

感情を押さえつけると、どんどん大きくなる

自分の感情を受け入れるとどうなるのでしょうか。

まず、感情を受け入れるというのは、「こんなことがあったら不安になるのは当たり前だよね」、
「こんなことされたら腹が立つよね」と自分の感情を認めることです。

ネガティブな感情がでているときは、他人を責めたり、自分を責めたりしています。その感情をなくそう、感じないようにしようとすると、感情はどんどん強くなります。

しかし、感情を抑えようとすると、感情自体をなくすこと、コントロールすることは無理だとわかります。できないとわかると、感情を抑えたり、自分や他人を批判したりする無駄なことにエネルギーを使うことをやめ、現実的に解決することに意識を向けることができます。

すると、時間が経過するのを待つ、情報を集める、人に聞く、勉強する、練習するといった現実的な解決に向けて行動を起こすことができるようになります。

『北風と太陽』

有名なイソップ童話の『北風と太陽』。

北風と太陽のどちらが旅人の上着を脱がせることができるかを競い合います。

北風が旅人の上着を吹き飛ばそうと、風を強く吹いたのに対して、太陽は暖かい日差しを送りました。強い風が吹くと、旅人は凍えて上着を強くつかみますが、暖かい日差しには、旅人は暑くなり、自分から上着を脱いだというお話です。

力づくで脱がそうとした北風に対して、太陽は旅人が自ら脱ぎたくなるようにして、成功したんですね。

嫌なことは考えないようにしようと思えば思うほど考えてしまいます。友人や家族から、「そんなしょうもないこと考えるな!」と言われると、どんどん頭から離れなくなってしまいます。こうなると悪循環ですね。

無理に感情をなくそうとしたり、抑えようとすることをやめて、いったん受け入れてみると、自然におさまっていきます。

まとめ

ネガティブな感情を原動力に変えられる人と、変えられない人の違いについてお伝えしました。
ネガティブな感情を感情を原動力に変えられる人と、変えられない人の違いは、受け入れるか、抑えつけるかの違いです。

ポジティブな感情もネガティブな感情も感じることは自然なことで、どちらも必要な感情です。

感情は抑えようとすればするほど強くでてきます。ネガティブな感情をそのまま受け入れてみると、自然に弱くなっていき、現実的な対処にエネルギーを使うようになりますよ。

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