「妻は空気のような存在」と感じている男性へ―本当にそれで大丈夫ですか?

こんにちは、心理カウンセラーの東条直子です

男性のみなさま、こんなことを言ってませんか?
口にはしていなくても思っていませんか?

「妻は空気のような存在なんだよね~」

私が20代の頃、40代の既婚男性からでてきた言葉です。

その方は、「空気のような存在」というのは、いなくなると困る存在、大事な存在と自覚しているから、子育てのことは任せながらも感謝の言葉を伝えたり、何かあったときは夫婦で話し合えるように普段から意識しているということでした。

だから夫婦関係は良好でした。

この言葉を聞いた時、最初は「ん?」とは思ったものの、その意味を聞いて納得しました。

妻を「空気のような存在」ととらえている男性は多いものの、「だからどう接しているのか」というところは、男性によってかなり差があるんじゃないかなと思うんです。

男性にとっては「空気のような存在」だから安心してしていることでも、妻にとっては不満のもとかもしれません。

男性のみなさん、普段の行動を見直すきっかけにしてみてください。

挨拶してますか?

「おはよう」「ただいま」「おやすみ」「ありがとう」

ちゃんと言っていますか?

「空気みたいな存在」を、ありのままの自分でいられる、なければ困るものととらえているとしたら、夫婦のコミュニケーションは良好でしょう。

でも、もし「いるのが当たり前。いてもいなくても気づかないもの」「ありがたみを感じない」というニュアンスであれば、人として基本的なコミュニケーションもなくなっているのではないでしょうか。

これは、夫婦の相談にのっていて、妻側が不満に感じることの一つです。

意識しないと妻の存在を感じない状態…。

夫側にしたら、仕事で気を遣っているぶん、家では気を遣うことなくリラックスしていられるということかもしれません。

でも挨拶って基本的なことだから、とっても大事なんですよ。

「ありがとう」は距離が近くなると、あえて言葉にするのは恥ずかしい言葉でもあります。

だからせめて「おはよう」「おやすみ」だけでも意識して伝えてみませんか。

妻のことをみていますか?

結婚当初あるいはつき始めた頃は、互いに相手を特別な存在として意識し、感謝の気持ちや愛情を言葉や行動で表すことが多かったはずです。

しかし、日常生活に追われ、夫婦関係は次第にルーチン化していきます。

特に男性側が「妻は空気のような存在」と感じ始めるのは、リラックスしているということかもしれません。

「空気のよう」と言う表現には、「そこにいて当然」「いなくなることは考えられない」というニュアンスが含まれますが、これは裏を返せば、「その存在に気を配らない」「失った時に初めてその重要性に気づく」という意味でもあります。

自分がリラックスできているのは妻のおかげだと気づいていますか?

妻の役割は非常に多岐にわたります。夫婦共働きの家庭が増えてきているので、家事などを分担する夫婦も増えてきてはいるものの、やはり妻は家事、子育て、仕事、夫のサポートと、日々の多忙さに追われています。

夫が自分を「空気」のように感じていると察することで、妻は自分の努力や存在が評価されていないと感じることがあります。

「いつも頑張っているのに、感謝もされない」「話をしても反応が薄い」「何をしても夫は興味を示してくれない」と感じることで、妻の心の中に孤独が広がります。

多くの女性は、夫に対して自分の存在が軽んじられていると感じ、孤独感や不安を募ると、「彼は私のことを気にかけていない」「私はただの家政婦のような存在なのだろうか」と感じるようになり、夫婦関係に亀裂が生まれ始めることがあります。

おいしそうにご飯食べてますか?

例えば、妻が夫に「今日はどうだった?」と尋ねても、夫は「いつも通り」とだけ答える。

食事がでてくるのは当たり前だと思っていて、テレビをみながら、スマホをみながら食事。

妻が「おいしい?」ときいても、うわの空で「うん」。

おいしそうに食べてくれるだけでも妻は嬉しいんです。さらにたくさん食べてくれたら嬉しいんです。

さらにさらに食事の時間はコミュニケーションがとれる大事な時間なんですよ。

楽しい話、しんどかった話、どうでもいい話。

大事な話ではないなにげない話をどれだけできるか。これは非常に大事です。

まとめ

「空気のような存在」

素敵な言葉ですが、空気のような存在だから大事に思って、意識的にコミュニケーションをとっているのであればいいですが、空気のような存在だから気にしないというニュアンスになってしまうと奥様は不満を抱えているかもしれませんよ。

そのずれに気づくことができるか。

そして、そのずれを修正しようと夫婦どちらかが動けるかで、その後の未来が変わってきます。

共感の姿勢を持ち、相手の気持ちを尊重することで、よりよい関係を築くことができます。

もし、日常のコミュニケーションに悩んでいるなら、ぜひカウンセリングを考えてみてください。専門的なサポートを受けることで、夫婦の絆をさらに強くすることができますよ。

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