【夫婦げんか】やってはいけない3つのこと

こんにちは、心理カウンセラーの東条直子です

夫婦生活の中では、時に意見の違いや感情のすれ違いからけんかしてしまうことがありますよね。

けんか自体を悪いことと思っている方もいますが、私は、けんか自体は決して悪いことではないと思っています。理由は、お互いの考えや感情を理解し合うきっかけになって、関係がどんどん深まる場合があるからです。

でも、ついついやってしまう行動によっては、けんかがただのののしりあいになり、関係が悪化してしまうこともあります。

今回は、夫婦げんかでやってはいけない3つのことに焦点を当て、それぞれについてどう対処すべきかについて解説します。

「あ、これやってしまっている!というあなた!
ぜひ自分の言動を見直してみてください。

①原因探しをする

夫婦げんかの最中に、「いったい何が原因でこうなったのか」と考えて、相手にその責任を押し付けたくなることがあります。

でも、原因探しは、問題をさらに複雑にし、解決を遠ざける行動です。

なぜなら、けんかの最中は感情が高ぶっているため、冷静な判断ができず、相手の言葉や行動の一部だけを捉えて「あなたが悪い」「あなたのせいでこうなった」と攻撃的になってしまいがちだからです。

このような状況では、原因探しは本質的な解決につながりません。むしろお互いが自分を守ることに必死になって、責任を押し付けあうだけの時間になります。問題は解決しないし、イライラもやもやも残ったまま…

対策: けんかでは、原因探しはやめて、どうしたら解決するかに焦点を当てて話をするようにしましょう。とはいえ、そんな冷静だったらそもそもけんかにならないですよね。

まずは高ぶった感情をぶつけそうになったら、ストップ!

「今、私はこう感じている」「あなたが言ったことでこう思った」というように、自分の感情を伝えてみるようにしましょう。そうすると、どうしたら解決に向かうのかを話し合う姿勢ができるかもしれませんね。

②過去の出来事を蒸し返す

けんかがヒートアップしてくると、どうしても過去の出来事を引き合いに出してしまうことがあります。

「前にもこうだった」「あの時も同じことをした」といった具合です。

はい。私もよくありました…。言ってはいけない、言っても意味がないと思いながらも、自分の感情をスッキリさせることを優先して、言ってしまうんです。

過去の問題を現在のけんかに持ち込むことは、問題を複雑化させ、さらに感情的な対立を生むだけです。非常によくわかります。

過去を蒸し返されると、相手はうんざりです。
「それは何回も謝ったのに、まだ言われるのか」「いつまでその話をされるのか…」

こうなると、自分を守ろうとして反論するか、うんざりして話を続けるのも嫌になるかのどちらかです。

対策: 過去の出来事は触れないようにしましょう。いま目の前にある問題だけに集中しましょう。

③その場から逃げる

夫婦げんかの際、相手が感情的になったり、議論がエスカレートすると、ついその場から逃げたくなることがあります。

無視したり、別の部屋に行ったり、相手の話を聞かないふりをするのは、自分の気持ちを保つためには一時的には効果的なこともあります。

でも、逃げられた方にとっては、大きなストレスを感じる行動です。

無視されると、相手は「自分の意見や感情が軽視されている」と感じ、さらに怒りや悲しみが膨らんでいきます。

無視やその場から逃げることは、けんかを長引かせる原因にもなります。

相手が無視されたと感じると、再び話し合いを持ちかけることも躊躇してしまい、問題が解決しないまま放置されることになります。

放置が繰り返されると、修復不可能となって、最悪な形で離婚です。
さらに離婚したからといって嫌な気分がスッキリするわけでもないのでずるずると過去を引きずることにもなりかねません。

対策: 何も言わずにその場を離れたり、きかないふりをすることはただの拒否です。

感情が高ぶり、どうしても冷静でいられなくなった時は、一旦「少し時間を置いてから話し合おう」と提案して同意をえることが大切です。

できれば、このときに「少し時間を」というのを具体的に「30分」と伝えたり、翌日、数日後でもいいので時間がとれそうな時を伝えましょう。

話し合いをする気持ちがあることを伝えることで、拒否ではないことが伝わるようにしましょう。
これは絶対に必要なことですね。

まとめ

考え方や価値観のずれは必ず起こるもので、けんかになってしまうことはよくあります。

けんか自体は悪くないことですが、けんかの中でどのように対処するかが関係を大きく左右します。原因探しに走らず、過去の出来事を蒸し返さず、その場から逃げないことを心がけることで、けんかをお互いの理解を深めて、関係を深めるきっかけにしていけるのです。

とはいえ、やはり感情的になるとやってはいけないと頭ではわかっていても、行動に移するとなると難しい場合もあります。

そして、自分が気をつけていても、相手に「けんかは悪いもの」「夫婦は仲良くしていなければならない」「夫婦の考え、価値観は同じでなければならない」という価値観があったりすると、意見が異なるだけで批判ととらえられてしまって、そもそも話し合いにならないという場合もあります。

そうなると価値観はずれたまま、表面的な関係のままです。それって寂しいですよね。
寂しさやモヤモヤを抱えたまま、でも表面的な関係は悪くない。こんなことならひとりでいた方が楽かも…と思ってしまいます。

もしこれらの対策を試しても関係が改善しない場合や、さらに深い問題を抱えていると感じる場合は、カウンセリングを受けることを検討してみてください。

専門家のサポートを通じて、新しい視点でお二人の関係を見つめ直すことで、より良い未来を築くための道筋が見えてくるかもしれません。

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