はじめまして。
心理カウンセラーの東条直子です。
私は、現在は恋愛関係や夫婦関係でお悩みの方の相談にのらせていただいております。
私がなぜパートナーとの関係で悩む方たちにカウンセリングをしているのか。
詳しくは以下をご覧ください。
初めて彼氏ができて大人の気分に
中学生になると、みんな恋愛の話で盛り上がっていました。
「〇〇君は〇〇ちゃんのことが好きらしい」
「△△君が△△ちゃんに告ったらしいよ」
「◇◇ちゃんと◇◇君付き合ってるらしいよ」
彼氏がいる子はみんなから一目置かれる存在になります。
そんな子たちをみて、私も「彼氏がいる大人な自分」にあこがれをもっていました。
そんななか「K君がなおちゃんのことが好きらしい」という噂が私にも入ってきました。
そして、しばらくしてK君から告白されました。
K君に対して好きという感情はありませんでしたが、大人の仲間入りをしたくて付き合うことにしました。
休み時間に話をしたり、自然学校で二人でキャンプファイヤーをみたり。
楽しかったというよりも、そんな大人な自分によっていました。
そして数カ月ほど中学生らしい付き合いをして、よくある自然消滅。
相手に対する好きという感情は全くなく、ただ大人の気分を味わいたかっただけでした。
冷めている自分
高校でも何人かと付き合いましたが、がんばって3ヶ月もつかもたないかでした。
告白されると最初は嬉しさで付き合うものの、1ヶ月もすると興味を失い、私が冷めていることに相手が怒りだしたり、愛想をつかして関係が終わるというパターン。
相手を好きになれない自分。だからといってどうしようという気にもなれない自分。
でも告白されると嬉しいし、クラスの恋愛話に入りたいがために彼氏という存在を必要としていました。
相手を傷つけてしまうため一人でいることに
彼氏のことを好きになれないことで、相手を傷つけてしまうことを繰り返していたため、彼氏という存在をつくることをやめました。
ひとりでいると誰も傷つけないので楽でした。
男性から好意をよせられることはありましたが、興味のないふりをすることに慣れていた私からは、しばらくすると離れていきました。
ひとりでいる時間が長く、デート代がかからないぶんお金を自由に使えたので、自分の時間とお金を勉強に使いました。
そんな私も30代を前にして少し焦りだしました。周りの友人たちが結婚し始めたからです。
そろそろ結婚を考えた付き合いをしていかなければと思い、知り合いや友人から男性を紹介してもらったり、お見合いをしました。
何十人と会いましたがうまくいきませんでした。
それまでと同じパターンで、私が冷めていたためみんな離れていきました。
冷めているように見られていた私でしたが、実は私の中ではいろんな感情が渦巻いていました。
離れてほしくない気持ちや、相手に対する好意もありましたが、お付き合いしてもおなじパターンを繰り返すことが嫌で感情を抑えることが当たり前になっていました。
運命的な出会いと別れ
それでもいつかはなんとかなると思っていました。
30代前半。共通の知人がきっかけで、海外に住んでいる音楽家と出会いました。
いつものように表面的には冷めている私でしたが、こんな人といられたらいいなと思っていました。その後、お互いの願いが通じ、いくつかの奇跡が起きました。
物理的にも心的にも距離のある関係でしたが、好きという感情よりも尊敬があったからか、会わなくても気持ちは穏やかで、相手のことを考えるだけで仕事に没頭でき、目標に向かって頑張れました。
彼も同じように思ってくれていたのか、彼の演奏もどんどん変化していきました。
でも、それが何年もすると、距離が縮まらないことに少し疲れて、関係を続けることに迷いがではじめていました。
そんな中、厳しくて怖いという噂の彼の母親が私に会いたがっているということを聞きました。コンサートで来日したときに、彼と母親と共通の知人で食事会をすることになりました。
私のなかでは嬉しさもありましたが、関係を続けることの迷いと、彼の母親に会うことの迷いがあったので、少しそわそわしながら彼の演奏を聴いていました。
一部が終わり休憩にはいったとき、席を立ち上がった共通の知人の足元がおぼつかない状態であることに気づきました。コンサートスタッフが救急車を呼んでくれて、すぐに病院に運ばれました。
その日の食事会は中止になり、彼にも彼のお母さんにも何も言わずに一人で帰りました。その途中、脳梗塞で倒れ、「99%大丈夫。命に別状はない」と医者に言われながら翌日亡くなった母親のことを思い出していました。
偶然にもコンサート会場と母親が倒れていた場所が近く、帰り道、気づいたら母親が倒れていたとされているその場所にいました。
ちょうどその時、知人の家族から電話がありました。
検査の結果、軽い脳梗塞だとわかり翌日退院予定であること、そして、知人本人は、食事会が延期になったことを申し訳なく思っていると伝えられました。
無事であったことに安堵して帰宅しました。
しかし、知人は夜中に病状が悪化して、そのまま意識が戻ることはありませんでした。
知人は彼にとっての大事な人でした。
私は亡くなった母親のことを思い出し、さらにこのタイミングで倒れたことの意味を受け入れられず、その日のコンサートを最後に、彼の演奏を聴くことも会うこともなくなりました。
本気で婚活を始めるもうまくいかない
悲しみとショックで動揺しましたが、亡くなった知人の家族と会ったりしながら時間とともに落ち着きを取り戻し、自分の将来のことも再び考えるようになりました。
30代後半、結婚に向けた現実的で計画的なお付き合いをしようと決めました。
再度、友人や知人に声をかけて紹介してもらったり、結婚相談所に登録したり精力的に動きました。
そして7歳年下の彼氏ができました。数年の時間をかけて結婚に向かえばいいかなという気持ちでした。学生時代は頑張って3ヶ月しかもちませんでしたが、今回は3ヶ月はさらりとクリアしました。なんだか自分の中で不安がではじめていましたが、さらに数ヶ月経ちました。
自分の気持ちも冷めているわけではなく、相手に対する好意もありました。
「あ、お付き合い期間更新してるし、気持ちもあるし、私成長したのかも」と思っていました。
でも私の中では小さな不安、もやもやはずっとありました。
ある日、彼のそっけない態度をみて、それまであった小さな不安、もやもやが大きな不安として自覚されました。
「あれ、私への興味をなくしてる…?」「離れていく…?」
そう思った途端、それまではなんとか自分の中でおさえていたものを、彼に怒りとしてぶつけていました。すると彼は何も言わないので、さらに見捨てられる不安がどんどん大きくなっていき、さらに怒りをぶつけていました。
「こんなことが言いたいわけじゃないのに」
「離れていかないで」
「誰か止めて」
私の心の叫びでした。言いたいことと違う言葉が次々とでて、彼はどんどん離れていくようにみえました。
「こんな意味のない関係だったらもう別れる!」と言ってしまっていました。
相手がすんなりと受け入れたことにショックを受けました。
自分の言ったことに責任をもたねばと思い、受け入れようと思ったものの、数日後には離れたくなくて泣きながら謝っていました。
「違う、そんなこと思ってない。一緒にいるだけでいい」
素直な言葉が彼に届き、関係が戻りました。
でもやはりちょっとした彼の言動で私の心が不安になることはたびたびあり、怒ったりしがみついたりを繰り返しました。
そんな自分が嫌で、お互い疲れてしまい、お別れすることになりました。
同じパターンを繰り返す
そのあとも、何人ともお付き合いをしましたが、相手のちょっとした言動やちょっとした変化に不安になったり、傷ついたりして、関係が安定しませんでした。
特に不安を感じる状況というのは、相手がわかりやすく好意を示してくれていたものが感じられなくなったとき。もっと極端にいうと、感じられない日。なんとなくそっけなく感じる日。
「私への愛情がなくなった」「見捨てられる」という思考がまわりはじめ、不安で不安で仕方なくなり、その不安は時間が経つと、「私をこんな気分にさせるなんて、なんてやつだ!」という怒りに変わります。
最初は、相手が不安にさせることをするから私は不安になるんだと思っていました。
でも毎回同じパターンを繰り返すと、自分に問題があることに気づきました。
これでは一生結婚できない思い、それまで自分の仕事の相談をしていたカウンセラーに相談しました。
当時お付き合いをしていた人となんとかうまくやっていくために相談。でもどうにもならず、別のカウンセラーにも相談しました。でもどうにもならず、破局。
また新たな恋人と同じパターンを繰り返し、今度こそはとカウンセラーに相談し、それでも破局。
なぜ相談していたかというと、自分の不安をおさえてほしかった、怒りをとめてほしかった、自分の気持ちが相手から離れそうになることを止めてほしかったから。自分の気持ちが離れるのか、相手の気持ちが離れるのかわからず混乱状態。
カウンセラーには、私の性格をしょうがないと受け止めないでなんとかしてほしいと思っていました。私が「あんな人好きじゃない」「もう無理」と言っても、本心じゃないと気づいてほしかった。彼にもカウンセラーにも伝えたいこととは別のことを言っていました。
そんな自分に疲れ、もしこの人とうまくいかなかったら結婚は諦めよう、と思って付き合い始めた彼がいました。好きな気持ちはまったくなかったけれど、付き合い始めた時の彼の嬉しそうな様子をみて、この人でいいやと思っていました。
でもそれも2ヶ月ほど経つと、なんだか様子が変わりはじめ、会うのは数カ月に1度になりました。いつものように不安がではじめたものの、経験から学んできた私は、怒りをぶつけずに話をしたいと伝え、冷静に彼と話をするまでに成長していました。
でも冷静にはなっているものの、言葉は嫌味たらしく、伝えた言葉を紙に書いてみるとただの悪口でした。彼も大人なので、私の本意を理解しようとしてくれて、私の言葉に傷つきながらも前向きに考えていきたいと言ってくれていました。
そこで安心して甘えてしまい、彼を傷つけて終わり。
安心してるから言ってはいけないことを言ってしまうんです。
「寂しい」「不安」と素直に言えたら関係は戻るどころか深まるかもしれない。
でも言えませんでした。ただの意地と恥。
振り返ると、お付き合いした人たちは、ちゃんと将来のことも私のことも考えてくれている人ばかりでした。
あきらめることでみえてきたもの
というところで私の婚活は終わりました。
でもそこで見えたものがありました。カウンセラーに言ってほしかったこと、してほしかったこと、背中を押してほしかったことなど。
そして、その後しばらくしてからカウンセリングの勉強会に参加していたときのこと。
感情の整理や未解決の問題に向き合うイメージを使ったワークをすることになり、最後の彼とのやり取りの場面をイメージして取り組んでみました。
すると、イメージの中では彼も私も穏やかに笑っていていい関係でした。実際の関係は変わってはいませんし、関係をやり直す気持ちはないのですが、自分の中ではスッキリとしていました。
私のカウンセリングは主に言葉でやり取りしていましたが、イメージにこんな癒す力があるとは驚きでした。私が混乱している中でイメージを使って、気持ちをスッキリとさせていたら、何か変わっていたかもしれません。おなじパターンを繰り返してもがいていたとき、この方法を知りたかった。
結婚は縁だとよくいわれます。もしこの方法を知っていても結婚という形にはならなかったかもしれません。でも知りたかった。
過去の事実は変えられません。でもとらえ方はいくらでも変えることができます。
過去のとらえ方が変わると今の自分のとらえ方も変わります。
今の関係性は、過去の傷つきの結果であるかもしれません。
私の過去の失敗はどうにもできませんが、自分の臨床経験と、うまくいかなかった経験から、同じように困っている人の力になれるのではないかと思うようになり、恋愛や夫婦関係で悩んでいる方たちのカウンセリングをするようになりました。
自分がしてほしかったこと、こんなカウンセラーにいてほしかったという思いでカウンセリングをしています。
人に弱みをみせる恥ずかしさよりも、幸せになりたいという気持ちが大きくなったとき、
助けを求めることができたとき、自分が変わる覚悟ができたとき、人はいつでも変われます。
100%あなたの味方をして、変わるためのサポートをさせていただきます。