心理カウンセラーの東条直子です。
今回は「人から好かれる人がしない3つのこと」についてお伝えします。
みなさんは、人から好かれたいと思ったことはありますか?
おそらく誰でも一度は思ったことがありますよね。
好かれようと思ってしたことではなくても、結果的に周りから良く思われていたりすると嫌な気分にはならないですよね。
でも、人から好かれる人は、好かれようと思っていない場合がほとんどです。
さらに、多くのクライアントさんがいう「嫌われるのが怖くて〇〇している」「嫌われないように△△している」ことを、実は自然と人が集まってくるような「人から好かれる人」はしていないんです。
どういうことかというと、嫌われることを恐れている人たちが、嫌われないようにしている行動が、逆にどんどん人を遠ざけたり、嫌われたり、関係悪化を招いているんです。
そして、人から好かれる人とは真逆のことをしているんです。
人から好かれる人がしないこと3つをみて、自分の行動を見直してみてください。
他人に同調
常に他人の意見に同意し、自分の意見を言わない
嫌われたくないから、いつも他人の意見に同調してしまうことはありませんか?
相手の考えていることと自分の考えていることが違うとき、自分の考えを言わないで「そうですね~」「私もそう思います~」と言ってしまうことってありますよね。特に大人数のときには、空気を読んで、別の意見を言わないようにしたり。
これは、人との衝突を避けて、トラブルを回避することにもつながりますし、相手が「この人は私と同じ意見なんだ!」と親近感をもったり、「自分の意見が通った」とポジティブな感情をもたせるということにつながる可能性があるので、効果的です。
でもこれ、一度だけの関係だったり、短期的な関係であればいいのですが、これを続けていると、自分の意見や考えがない人と思われてしまうかもしれません。さらに、相手になんでもいうことを聞く人と思われて、利用されてしまうことにもなりかねません。
だから、長期的にみると、自分の意見を言わないで相手に合わせるということは、プラスだとは思えません。ひたすら相手に合わせて喜びだけを感じる人であればいいですが、ほとんどの人はどこかで疲れや不満が溜まって、それが相手に伝わってしまい、関係が切れるというパターンに陥ります。
人から好かれる人は、相手に合わせて自分の意見を抑えることはしません。
そもそもどちらが正しい、間違っているではなく、それぞれの意見をもっているのが当たり前だと思っているので、意見が違うことを対立だと思わずに、一つの意見として言えるんですね。
過剰な自己犠牲
自分の時間やエネルギーを犠牲にして他人を助ける
嫌われないように、自分よりも相手を優先して、過剰に親切にしてませんか?
すごく親切な人っていますね。困っている人をみたら、自分のことよりも他人優先。
その人の時間、お金、エネルギーを使って他人のために一生懸命になる人。
他人を助けることは素晴らしいことです。
でも、自分の時間やエネルギーを使いすぎて、自分が疲れてしまうことってないですか?
最初は感謝されるかもしれませんが、ずっと続けると、相手にとっては当たり前になってしまい、感謝されなくなることもあります。
そうなると、「こんなにしてあげたのに!」「感謝しないなんて非常識!」という怒りがでてきます。でもその怒りを向けられた人にしたら、「そこまでしてなんて頼んでない。自分がしたかったからしたんでしょ?」ということになります。そこでお互い関係悪化。
そんな人の行動のモチベーションになっているのは、「嫌われないように」「感謝されるように」という自分のためにしている場合がほとんどです。
人から好かれる人は、相手の問題に過剰に介入しません。少し距離を置いてみながら、必要そうなときは自分の負担のない範囲で手助けするし、見返りを求めません。
すべてを一人に頼るのではなく、情緒的なサポート、物質的なサポート、金銭的なサポートといった必要なことに合わせて、専門家や知人からのサポートを受けるのが良いという考えをもっているので、人から好かれる人は、自分が必要以上に親切にすることはないのです。
常にポジティブ
常にポジティブであろうとし、ネガティブな感情を見せない
嫌われないように無理やり笑顔で元気にポジティブにしてませんか?
いつもポジティブでいることは良いことのように思えます。
だって、いつも悪口を言っていたり、怒っている人の近くにいると疲れるし、そんな人の周りには人は集まりませんよね。同じように愚痴ばかり言っている人同士が集まることはありますが。
でも、実は、いつもいつもポジティブでいることって、必ずしも良いことではないんです。
自分が疲れた時、ミスをして落ち込んだ時、弱音を吐いてしまうことってありますよね。
そんなとき、「そんなネガティブなこと言ってたら幸せ逃げるよ~」「そんなんだからミスするのよ!」と言われたら、さらに疲れてしまいます。「もうこの人に話したくない」と思ってしまうかもしれません。
そして、落ち込んだ時は、ポジティブな人には会いたくないと思ってしまうこともあります。
いつもポジティブな人と自分を比べて羨ましくなったり、「あの人にはわかってもらえない」と思ってしまうこともありそうですね。
人との関係を深めるには、ネガティブな経験や気持ちをお互い話して、感情を共有するということも大事なんです。ネガティブな感情を隠していると、「あの人はいつも明るいけど、なにを考えているかわからないな」、「自分とは違う世界にいる人だ」と思われて、人が寄り付かないということもあります。
人に好かれる人は、喜怒哀楽をだす自然体な人といえます。裏表がない人ですね。
そして、しんどいときも否定されないので、近くにいて安心できる人なんですね。
人のポジティブな感情も、ネガティブな感情も受け止める土台がある人が、人から好かれる人です。
まとめ
以上の3つの行動、他人に同調、過剰な自己犠牲、常にポジティブでいることは、他人から好かれる行動のようにみえますが、実は逆効果になるんですね。
人から本当に好かれる人は、自分の意見をしっかり持ち、自分のできる範囲で人を助け、そして感情を素直に表現します。
「いつも同調してた!」「いつでも自分のことよりも他人優先すべきだと思ってた!」「自己啓発の本にいつもポジティブでいることが大事って書いてあるからしてたのに!」という方。
自分の行動を見直してみてもいいかもしれませんね。
もし、これらの行動を見直すことで人間関係に改善が見られない場合や、自分の行動を変えることに難しさを感じる場合は、ぜひご相談ください。自分の行動パターンを見直し、より良い人間関係を築くための具体的なアドバイスをさせていただきます。
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