「自分さえ我慢すれば」の落とし穴

こんにちは、心理カウンセラーの東条直子です。

「自分さえ我慢すれば何とかなると思ってやってきました」

この言葉、クライアントさんからよくきくんです。

たしかに我慢することで、その場がまるくおさまるというメリットがあって、一時的には問題が解決したようにみえることもありますね。

でもそんな「自分さえ我慢すれば…」。長期的にはデメリットもあるんです。

それでは、具体的にどんなデメリットがあるのかお伝えしていきますね。

感情の抑圧

デメリット1つ目は、「感情の抑圧」。

自分の感情を抑えることは、一見すると周囲との関係を保つためには良い方法に見えるかもしれません。

でも、感情を抑え続けると心には悪い影響がでるんです。

感情をスルーすると、感情がなくなるのではなく、消化されない感情は心の奥底にどんどんたまっているんです。負の感情が内側でたまり続けると、抑えきれなくなって、突然大きく噴き出すことになってしまいます。

おそらくほとんどの人に思い当たることがあるんじゃないでしょうか。

怒りや悲しみといったネガティブな感情は、自分に向けられると、自分を責めて自分を傷つけます。鬱というのは、自分に怒りが向いている状態です。

それに対して、他人に向けられると、相手を責めて攻撃することになります。喧嘩、トラブルにつながります。

周囲との関係を悪くしないために我慢した結果、自分自身だけでなく周囲の人にも負担をかけてしまうことにもなりかねませんね。

対人関係の悪化

デメリット2つ目は、「対人関係の悪化」。

自分の気持ちを言わずに我慢し続けると、人との関係にも悪影響がでます。

自分の本当の気持ちやニーズを相手に伝えないことで、誤解や不満が生じやすくなります。

また、自分の意見を言わないことで、相手にとって都合の良い存在になりやすく、結果的に利用されてしまうこともあるかもしれません。

このような関係は長続きせず、最終的には破綻することが多いですよ。

自己価値感の低下

デメリット3つ目は、「自己価値観の低下」。

自分の感情やニーズを無視し続けると、自己価値感が低下します。

他人を優先させる自己犠牲的な行動が続くと、自分自身を大切にする気持ちが薄れます。

その結果、自信を失い、自己肯定感が低くなります。

自己価値感が低下すると、新しい挑戦をする意欲が減り、人生全般に対する満足度も低くなってしまいます。

まとめ

「自分さえ我慢すればうまくいく」という思考は、一時的には問題を解決するかもしれませんが、長期的には悪影響があります。

感情の抑圧、対人関係の悪化、自己価値感の低下は、心と体に大きなダメージを与える可能性があります。自分の感情を大切にして、ネガティブな感情が小さいうちに本音を伝えたり、どうしても伝えられない相手や状況の場合は、誰かに話して吐き出したり、イメージを使ってストレス解消することが必要になります。

そうすることで、より健康で満足度の高い生活を送ることができるようになりますよ。

とはいえ、本音を伝えるって難しいですよね。
「嫌われたらどうしよう…」
「怒らせてしまったらどうしよう…」

カウンセリングでは、「関係が良くなるイライラ・不満の伝え方」「人付き合いがラクになる伝え方」なんかをお伝えしています。

本音を言いたいのに言えない、という方はぜひご相談ください。

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