こんにちは、心理カウンセラーの東条直子です。
「孤立」と「孤独」の違いについて、わかりますか?
どちらも同じように使っている人も多いのではないでしょうか。
でも、似ているけど、実は意味が違うんです。
その違いについてお伝えしますね。
他者とのつながりがないか、あるか
「孤立」と「孤独」の違いについて、ひとことで言うと、「他者とのつながりがないか、あるか」です。
孤立は、他者とのつながりがない状態を指します。
家族も友人もおらず、つながりをもてていない状態。
孤立は、経済的な貧困と関連付けて語られることもあります。
つまり、経済的に豊かでない場合、人付き合いが少なくなります。人付き合いが少なくなると、入ってくる情報が少なくなるため、ますます孤立を深めてしまうと言われています。
一方、孤独は、頼れる人がいない、あるいは心が通じ合う人がいないと感じている状態を指します。孤独の場合は、家族や友人とのつながりがあっても、「寂しい」と本人が思っている状態です。
「孤立」は客観、「孤独」は主観
孤立は、客観的にみてつながりを持っていない状態ですが、孤独は、家族や友人、職場の仲間など社会的なつながりがあるにも関わらず、本人がつながりを感じられず、寂しさを感じているという意味で主観的な感情になります。
孤立の場合は、誰からみてもわかりやすいですね。
それに対して、孤独の場合は、家族と同居していたり、複数の友人がいることもあります。それでも、本人のなかでは、「誰からも愛されていない」、「必要とされていない」、「理解されていない」、「受け入れられていない…」と感じていることがあります。だから、外からみてもわからない場合がほとんどです。
ある調査によると、「同居していない家族や友人たちとのコミュニケーションが全くない」人よりも、「同居している人たちとのコミュニケーションが全くない」人のほうが孤独感が強いという結果が出ています。
わかりにくい表現ですが、簡単にいうと、、、
配偶者や同居人がいる場合、その人たちと頻繁にコミュニケーションがとれていたら孤独感は感じないのに、同居人がいても何らかの理由でコミュニケーションがとれていない場合には、孤独感を強めてしまう、ということが分かったのです。
確かに、近しい関係の人がいないと何も期待しませんが、身近な関係の人がいるのに、わかってもらえない、必要とされていないと感じてしまうと、悲しみは強くなってしまいますね。
まとめ
「孤立」と「孤独」の違いについてお伝えしました。
①他者とのつながりがないか、あるか
②客観的か主観的な感情か
の違いです。
みなさんは、どちらに当てはまるでしょうか。
人とのつながりがあるのに寂しさを感じている、あるいは、人付き合いを避けていて孤独感を感じているなど、ひとりではどうしたらいいかわからないという場合は、ご相談ください。
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不安なこと、気になることなどございましたら、まずはお気軽にご相談くださいね。