相性のいいカウンセラーとは?

こんにちは、心理カウンセラーの東条直子です。

カウンセリングには、クライアントとカウンセラーとの相性がとっても大事になってきます。

心理学の勉強をはじめてから20数年。
いろんな学派の本を読んだり、学会や勉強会にでたり、スキルを学んだりしてきましたが、ベテランの先生方はみなさん同じことをいいます。

「心理療法(カウンセリング)がうまくいくかどうかは、学派やスキルの問題ではなく、クライアントとカウンセラーの信頼関係による」と。

逆にいうと、カウンセラーがどんなにいいスキルをもっていても、クライアントとの信頼関係がなければ、効果は全くないということです。

この「信頼関係」は、クライアントとカウンセラーのやり取りによってできていくものですが、信頼関係ができるには相性が大事になってきます。

では、この相性とは何かについてお伝えしますね。

なんとなくいいと感じる

初めて人に会うとき、人は相手の顔、髪型、体型、服装、全体をパッとみて、意識的には数秒から数十秒で「なんとなくいい」「なんとなく嫌」など、何らかの判断をしています(無意識下では0.2秒で判断しているとらしいです)。

事前に写真で相手の顔を知っていた場合は、「思っていたのと違う!」、あるいは「思っていた通りだ!」ということもあります。

まず、会ってすぐに判断をして、そのあとの言動すべてで好き・嫌いの判断が蓄積されていきます。

その判断には、相手の見た目年齢、性別、声、言葉遣い、話す内容などあらゆる情報が関わってきますが、「過去の嫌な人に似ている」といった個人的なエピソードも関係します。

「嫌いなあの人と話し方が同じ」

なんて思ってしまうと、初対面のカウンセラーの嫌なところばかり見えてしまいそうですが、そういったものすべて含めて、なんとなくいいなと感じる場合は、相性のいいカウンセラーと思ってもいいと思います。

ペースが合う

心地いいと感じる話し方のペースは人それぞれです。

カウンセラーでも、ゆっくりと話す人、必要なことをポンポンとテンポよく話す人、ハイスピードで話す人、いろんなカウンセラーがいます。

ある程度、ベテランのカウンセラーであれば、クライアントの様子をみて、ゆっくり話したり、スピードをはやめて話したり、変えているものです。

これは意識的にというよりも、無意識のうちに波長を合わせる習慣がついてくるんです。

でも、中にはクライアントに合わせられないカウンセラーもいるので、自分にとって心地いいと思えなければ、相性はよくないということでしょう。

話し方以外に、進み方のペースも、心地が良いと感じるのであれば、相性がいいといえるでしょう。

自分の話をしたくなる

ほとんどの方にとってカウンセリングは初めてです。「何をどこまで話したらいいのか…」と戸惑われて受け始める方は多いです。

また、自分の弱いところを見せたり、うまくいかないことを話すことに抵抗を感じているクライアントも非常に多くみられます。

そんな戸惑いを抱えながらカウンセラーに会うのですが、なんだか自分の話をしてみたくなる、あるいは聞いてほしくなる、といったことがあれば、相性がいいと思っていいと思います。

話したくなる、聞いてほしくなるということは、「なんだかわかってくれそう」と思えたということなので、相性がいいといえるでしょう。

相性のいいカウンセラーの「相性」とは何かについてお伝えしました。

①なんとなくいいと感じる
②ペースが合う
③自分の話をしたくなる

こんなふうに感じることができれば、相性はOKと考えてよさそうです。

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