よくある質問

カウンセリングについて

Q:カウンセリングを受けたことがないので、何をどう話したらいいのかわかりません。

A:ほとんどの方が初めてです。ご自分の気になっていること、解決したいこと、よくわからないけどもやもやしていること、どうしたらいいのかわからないことなどなんでもお話しください。
初めての状況や混乱しているときには、「何をどう話したらいいかわからない」ということはよくあることです。率直にお伝えいただけると、こちらも相談者様のことが理解しやすくなります。

Q:精神科に通っていますが、カウンセリングを受けることはできますか。

A:はい、できます。ただし、精神科を受診している場合は、かかりつけの医師に相談してください。また、当ルームは、医療機関ではありませんので、お薬を処方することはできません。

Q:家族や友人のことで悩んでいますが、カウンセリングで愚痴を話すことに抵抗があります

A:話したくないことを無理に話す必要はありません。自分の思っていることを話すだけで楽になる方もいらっしゃいます。
カウンセリングの場では、愚痴ではなく、カウンセラーと相談者様が、相談者様のことを理解するための大事な情報として扱います。他人への否定的な思いからご自分の望みを理解し、解消する方向に向けていくことができれば、「愚痴」といわれているものは、大事な「心の声」になります。

Q:毎日生きるのがしんどいです。カウンセリングを受けたら、すぐに良くなるのでしょうか。

A:どれくらいで効果を感じるかは人それぞれですが、しんどさを抱えられている方のほとんどが、本来のうまくいかなさにくわえ、どうしたらいいのか見通しを持てないことでしんどさが強くなっています。カウンセリングで現状を整理するだけで楽になる方が多数おられます。
習得したスキルを習慣にすることで毎日少しずつの変化はありますが、効果を自覚されるのは3回目頃が多いように感じます。

アダルトチルドレンについて

Q:アダルトチルドレンというのがわからないのですが、具体的に教えてください。

A:アダルトチルドレン(AC)とは、両親の仲が悪い、会話がないといった緊張感のある家庭や、無関心、あるいは、過干渉といった環境で育ったために、幼い頃に心の傷を抱え、大人になってからも生きづらさを感じている人たちのことです。
「お兄ちゃんは、勉強も運動もできるのに、あなたは…」、「また失敗したの?」、「1番じゃなかったのね…」という親が放ったふとした言葉で傷ついたなんてこともあります。

Q:アダルトチルドレンの症状にはぴったりと当てはまりませんが、カウンセリングを受けることはできますか。

A:はい。まったく問題なく受けていただけます。アダルトチルドレンのような複雑な家庭環境ではなく、「普通の家庭」で育てられたという方もカウンセリングを受けられています。症状も重い方から軽い方までさまざまです。

愛着障害について

Q:愛着障害の不安型とは何ですか。詳しく教えてください。

A:愛着障害には、不安型、回避型があります。人と親密になりたいと思う強い気持ちをもちながら、相手との関係で大きな不安を抱くのが愛着障害の不安型です。愛されたいという強い欲求と、拒絶されたくないという思いがあり、相手の顔色に敏感です。

Q:愛着障害の回避型とは何ですか。詳しく教えてください。

A:人と親密になることを避けて、関係自体を避けたり、パートナーとの間では自分の感情を隠して、心を開くことを避けるタイプのことです。

Q:自分には、愛着障害の不安型と回避型のどちらも当てはまっているような気がするのですが、どちらも当てはまることはあるのでしょうか。

A:愛着障害には不安型、回避型がありますが、きっちりと分けられるものでもなく、どちらの傾向ももっている人たちもいます。共通するのは、適度な距離感で関係を続けることが難しいことです。

Q:愛着障害の症状にはぴったりと当てはまりませんが、カウンセリングを受けることはできますか。

A:はい。まったく問題なく受けていただけます。愛着障害かわからないけど、受けたいという方も多数おられます。

Q:怒りというよりも、もやもやしたり、落ち込みがひどいのですが、そういう場合でも愛着障害ということはありえるのでしょうか。

A:はい、愛着障害は、拒絶されたくない思いが強く、相手の反応に敏感ですので、もやもや、落ち込みという感情が強く出ている場合もあります。

Q:以前は強い怒りがありましたが、いまは感情があまり感じられません。愛着障害が治ったからなのでしょうか。

A:怒りをおさえつけて我慢しすぎると、感情が麻痺して、何も感じなくなることがあります。感情の麻痺は、自分がさらに傷つくことから守るために起きることで、愛着障害や過去のトラウマが治った、なくなったということではありません。

その他

Q:自分への怒りがあるのですが、同時に相手に対する怒りもあります。自責、他責のどちらに当てはまるのかわかりません。

A:自分と他人への怒りを同時に感じることはよくあります。怒ることを禁止されてきた方は、他人に怒りを感じた時に、そんな自分にイライラしたり、自分を責めるといったこともあります。

Q:明らかに相手が悪い場合は、自分がカウンセリングを受けても何も変わらないと思うのですが、どうなのでしょうか。

A:たしかに相手に非がある場合もあります。ほとんどの人が、相手が攻撃してきた(原因)から、自分に怒りが生じた(結果)ととらえています。ですが、見方を変えると、相手の攻撃に反応するものが自分にあった(原因)から、自分に怒りが生じた(結果)と考えることができます。そうすると、原因だと思っていた相手の言動は、(きっかけ)となります。カウンセリングでは、その自分の中にある、反応するもの、刺激されるものを変えていきます

Q:親からも学校の先生からも、怒ってはいけないと言われて育ちました。怒りの感情を受け入れるとはどういうことですか。

A:「怒る」というのと「怒りを感じる」というのは別です。怒りを感じることは自然な感情で、受け入れるとは、スルーしたり、おさえつけたりしないで、自分の感情に耳を傾けるという意味です。「怒る」「怒りを相手に向ける」場合は、自分の思いを言葉にして冷静に伝えるなど工夫が必要です。