なぜ妻は怒るのか?妻の笑顔を引き出す夫のコミュニケーション術

こんにちは、心理カウンセラーの東条直子です

こんなことありませんか?

夫が仕事から帰ってくると、妻がこんな話をしてきました。

今朝ね、子どもが幼稚園に行きたくないって言いだして、私は今日はお義母さんのところに行くことになってたし、それまでに洗濯、掃除しなきゃいけないしでバタバタなのに、なんでこんな時にこんなこというのかなって。なんとか幼稚園には行ってくれて、行ったら行ったで先生に会ったら嬉しそうな顔するのよ。忙しい時に駄々こねるのはやめてほしいわ~どうして困らせることするのかな。もう、本当に嫌だわ

もうちょっと時間に余裕をもって支度してみたら?すごく怖い顔でもしてたんじゃない?母親との約束なんて無理だったらキャンセルでもいいんだし。忙しそうなママをみたら子どもはわがままも言いたくなるよ。

えっ…なんでそんなこというの?私が悪いっていうの?もういい!

これは、夫婦間でよくあるコミュニケーションのすれ違いの一例です。

夫は良かれと思って解決策を提案しているのに、妻はその助言に不満を抱く。なぜこんなことが起こるのでしょうか?

男女のコミュニケーションの違い

心理学では、男性と女性のコミュニケーションに大きな違いがあるとされています。

男性は一般的に、問題解決志向が強く、会話の中で解決策を見つけ出すことに集中します。

一方、女性は感情の共有や共感を求める傾向が強いと言われています。

妻が悩みを話したり、愚痴をこぼすとき、多くの場合、解決策を求めているわけではありません。自分の気持ちを理解してもらい、共感してほしいのです。

しかし、夫がその意図を理解せずに助言をすることで、妻は「私の気持ちをわかってくれていない」と感じてしまうのです。

共感は魔法の言葉!

では、どうすればこのすれ違いを防ぐことができるのでしょうか?

それは、共感の言葉をかけることです。

妻が話し始めたとき、すぐに解決策を提示するのではなく、「それは大変だったね」「つらかったね」といった共感の言葉をかけるだけで、「自分の気持ちを理解してくれている」と感じるんです。

そして、ときには「そんな状況なのによく頑張ったね~!!!」なんて言われると、疲れがリセットされてまた頑張れるんです。心はルンルンです。

共感の言葉をかけることは、相手の感情に寄り添い、その感情を受け入れる姿勢を示すものです。これによって、夫婦の絆が深まり、より安心して話をすることができるようになります。

そして、なによりそんな妻の安心しきった顔をみると、夫としてうれしくなりませんか?

魔法の言葉は男性にとってのチャレンジ

男性によっては、このような共感の姿勢を持つことは、難しいかもしれません。

特に、問題解決を重視する男性にとって、解決策を考えずに相手の話を聞くだけというのは、違和感だらけかも。

そもそも共感するという習慣がなければ、たしかに難しいですよね。

考え、行動、コミュニケーションにはその人のパターンがあり、無意識的におこなわれているんです。要はすべて習慣です。

だから、「ただいま」といわれたら「おかえり」という言葉がでてくるように、習慣としてインプットされているのです。

なので、今まで問題解決型のコミュニケーションであったものを、今から共感型のコミュニケーションで!と言われてもすぐには変えられないんです。

いま共感を意識してできたとしても、数時間後には忘れてもとに戻るのが当たり前。

そして、慣れていないうえに、相手に寄り添った共感的な言葉をかけるなんて恥ずかしさもあります。

でも、これは夫婦関係を円満に保つための重要なポイントです。

共感が難しい場合は、妻が話している間、まずは何も言わずに話を聞くようにしてみてください。

助言はタイミングが大事

もちろん、妻が本当に解決策を求めている場合もあります。

その助言もタイミングが大事なんです。

せっかくいいことを言っていてもタイミングと言い方次第で、相手に届かないものになってしまいます。

①まずは妻の話をじっくりときく

②「大変だったね」「それは腹が立つね」と共感する。共感の言葉がでてこないなら何もいわない。「へえ~」「なるほど」「ほ~」でもOK

③十分きいて妻の表情が和らいでいたら、「よく頑張ったね。あ、いまいいアイデアが浮かんだんだけど、話してもいい?」ときいてから話す

こんなことを意識してみると、あなたの助言はしっかりと届きます。

まとめ

夫婦間のコミュニケーションのすれ違いは、どの家庭でも起こり得ることです。

そのずれに気づくことができるか。

そして、そのずれを修正しようと夫婦どちらかが動けるかで、その後の未来が変わってきます。

共感の姿勢を持ち、相手の気持ちを尊重することで、よりよい関係を築くことができます。

もし、日常のコミュニケーションに悩んでいるなら、ぜひカウンセリングを考えてみてください。専門的なサポートを受けることで、夫婦の絆をさらに強くすることができますよ。

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